MYmemo

思い立ってやってみるけど、長続きしない。せめて記録しておく。

DHCPとwiresharkとChromebookと我が家のネットワークについて勉強してみた。

また、とりとめのない話になります。


よくわからないが、職場のルーターの動作がおかしい。ということで対処することになりました。ルーターの製造元の問合わせ窓口に電話してみるものの、いつまでたっても「回線が大変混み合って....」という自動音声がループするのみ(コロナ禍なので問い合わせ窓口も少人数で回しているんでしょうかね...)。

 

それでも粘り続けて1時間くらい。

やっと問い合わせ窓口に繋がった!

 

しかし、あれ?今度は何を質問したらいいんだろ?

よくよく考えたら、何が分からないのかが分からない....。

 

ということで帰宅して勉強したのがDHCPについてでした。

 

ルーターに備わっているDHCP機能

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、IPアドレスなどのTCP/IPの通信に必要な設定を自動的に行うためのプロトコルです。パソコンをLANにつなぐと、IPアドレスとかサブネットマスクとかデフォルトゲートウェイが勝手に設定されるアレです、というくらいはなんとなく知ってました。

もうちょっと具体的にすると、パソコン(クライアント)はLANに繋がるとサーバーに対して下図のようなやり取りをするらしい。

f:id:MYmemo:20210828224709p:plain

 

まず私が勘違いしたのは、DHCPサーバーってのは、どこかの巨大データセンターで稼働していると思ってました。恥ずかしながら、実は一般的な家庭用ルーターに搭載されている機能だったようです。 

 

我が家はどうなっている?

じゃあ、我が家のルーターの設定はどうなっているのか?

試しにブラウザーに192.168.0.1を打ち込むとルーターの設定画面が出てきました(設置後、設定は全く変えていないので...)。LAN側のDHCPサーバー機能は有効になっていて192.168.0.10 ~ 192.168.0.254までが割り当てられるってことですね。

f:id:MYmemo:20210828232245p:plain

 

では、どの端末に何番が割あたっているのかというと、以下の通りです。

今まで気にしてませんでしたが、Wi-Fi接続機も有線LAN接続機も同一ネットワーク上にいるのですね。あと、気になるのは、なぜIPアドレスが連番で採番されていないのか?

これは多分、この記事を執筆してるときに宅内ルーターに繋がっていなかった端末が多数存在するからだと思います。もう売ってしまったスマホ、長らく電源入れてないプリンター、嫁がたまに持って帰ってくる嫁の社用PC....。考え出すといっぱいつなげているようですね。Pixel4aとSpin311はほとんど同時に購入したことを考えると、多分ルーターはひたすら連番でIPアドレスを振り続け用としてくれていると推測されます。

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ChromebookWiresharkをインストールするしたが...

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ここでさらに脱線します。機器同士はどんな通信をしているんだろう?と興味がわき、ネットワークアナライザである「Wireshark」をChromebookLinux環境にインストールしてみました。私にしては珍しく、インストール自体は一発合格。

sudo apt install wireshark

これで職場で起こっている現象を考察してみようかと...。

しかし、起動すると違和感しかない。

ChromebookIPアドレスは192.168.0.26のハズだが、一切出てこない。

代わりに100.115.92.XXというアドレスが山程でてくるが...??

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どーゆーこと?

 

ターミナルでネットワーク表示コマンドの「ip addr show」と叩くと...

 

このChromebookIPアドレスは100.115.92.205らしい。

 

そんな訳ねーよ。

 

これに関しても、素人なりに勉強したので、次の記事くらいに書けたらなと思います。多分、Crostini上でWiresharkが動いているからか?

 

ルーターメーカーの問い合わせ窓口に感謝

無駄に脱線しまくったおかげで、ちょっと知恵がつきました。ルーターメーカーに再度問い合わせ、今度はまともな質疑ができました。

 

でも未解決のままなんです。どーしようかな...。

 

しかし、ルーターメーカーの窓口の方には大変お世話になりました。延べ5回くらい対応してもらいましたが、根気よく懇切丁寧に説明いただきありがとうございます。

私の耳が正しければ、5回中2回は同一人物男性、残り3回は同一人物女性。

電話を掛けるたびにかなり待たされますが、ホントに少人数で業務を回されてるんだろうなと推測します。そんな方々に効率良い質問ができず申し訳ない。

Linuxのaptとapt-getについて勉強してみた

ChromebookLinuxをいじって暇つぶししています。

そんな中、何をいまさらという内容になりますが、

理解する=人に説明できるレベル=記事にかけるレベル

ということで、個人的に理解するために記事にしてみました。

 

Linux環境を構築する際、私は諸先輩方が記事にされている内容を参考にしています。

あるパッケージをインストールしようと思って検索しますと、ある方は以下のようなコードを使用しています。

sudo apt-get install パッケージ名

しかし、別の方のサイトだと以下のとおりです

sudo apt install パッケージ名

試しに私が使っている環境でaptとapt-get両方使ってみましたが、双方問題なく使えました。その違いはなにか?と調べてみたことを記載していきます。

APT:Advanced Package Tool

恐らく公式見解であろうThe Debian Administrator's Handbookの「6.2. aptitude, apt-get, and apt Commands」には以下のように書かれています

APT is a vast project, whose original plans included a graphical interface. It is based on a library which contains the core application, and apt-get is the first front end — command-line based — which was developed within the project. apt is a second command-line based front end provided by APT which overcomes some design mistakes of apt-get.

 

整理しますと

  • APT:「apt-get」や「apt」を開発したプロジェクトの名前(ややこしい)
  • apt-get:「APT」プロジェクトが開発した1つめの成果物
  • apt:「APT」プロジェクトが開発した2つめの成果物でapt-getを改良したもの

なので、aptとapt-getは全く別のパッケージ管理ツールということのようです。

aptはDebian系のパッケージマネージャー

aptもapt-getも、Debian用に開発されたパッケージ管理システムで、Debianとその派生のUbuntuを始めとするLinuxディストリビューションに標準採用されているパッケージマネージャーで、コマンドラインを使ってパッケージの導入・削除・更新・検索・管理を可能とするツールです。aptに相当するパッケージマネージャーでメジャー(?というより個人的に聞いたことがある)なのは以下です。

他にもopenSUSEで採用されているZypperなど、たくさん存在するようです。

また当初はAPTでも計画されていた、グラフィカルインターフェースを備えたYaST(openSUSE)のようなパッケージマネージャーも存在します。

ちなみにThe Debian Administrator's Handbookには次のようにも書かれています。

 

Numerous other graphical interfaces then appeared as external projects: synaptic, aptitude (which includes both a text mode interface and a graphical one — even if not complete yet), wajig, etc. The most recommended interface, apt, is the one that we will use in the examples given in this section. Note, however, that apt-get and aptitude have a very similar command line syntax. When there are major differences between these three commands, these will be detailed.

 

どうやらDebian系のパッケージマネージャーにはaptとapt-getのほかにもsynaptic、aptitude、wajigというものがあるらしいです(知りませんでした)。

しかもグラフィカルって書いてありますね。

 

dpkgってコマンドもあるけど?

これはずっと私が疑問に思っていた事です。パッケージをインストールするコマンドとして以下を紹介される場合もあります。

dpkg -i debFileName

aptがあるのに、dpkgが存在する意義は何なのかが理解できませんでした。

どうやら、aptの下でdpkgが動いているようです。

以下私の独自解釈になりますのでお恥ずかしいところですが、

dpkg自体は単純なツールのようでローカルに持ってきたパッケージを処理することしかできない、言われたことしかやらない、シンプルなもの。

対してaptはローカルに無いものはインターネット経由で自動でダウンロードしてくる。処理対象が他の別のパッケージに依存していて、単体で処理できない場合は、他に必要なパッケージもダウンロードしてきて、順序よく自動で処理する。というように気の利いたこと、複雑なことをやってくれるツールということになります。(「高水準のツール」と表現されています)。

apt-getよりaptを使うべき?

これは多分Yesなのでしょう。

先程のHandbook引用文にも"most recommended"と書かれてますし、ディストリビューションが異なりますがubuntuでも、バージョン14.04よりaptの使用を推奨しているようです。またapt-getには"some design mistakes"があるとも書かれてますし。ある方が指摘しているところではapt-getの場合、パッケージを検索しようとするときのコマンドが以下のようになります。

apt-cache search パッケージ名

aptコマンドを使えば、installもsearchも「get」と「cache」の違いは考えずにaptコマンドのまま、打ち変える必要がありません。

aptの履歴やリポジトリはどこに格納される?

/var/log/apt/history.log

aptコマンドの操作履歴

/var/log/apt/term.log

aptコマンドの出力履歴

/etc/apt

apt に関する設定ファイルが格納されるディレクト

/etc/apt/sources.list

登録されているリポジトリのURLを列挙するファイル

 

以上、全くもって実用的ではない内容ですが、誰かの暇つぶしくらいになれば幸いです。

HPが11インチ・キーボード着脱式chromebook 発売予定

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過去の記事でacer製のchromebook 、Spin311を購入した経緯を書きました。その時に触れましたが、本当はHP製で手頃なものがあれば購入したかったのですが、残念ながら該当なしだったのでacer製を購入。

 

半年程経過しましたが、今の所大きな不満はありません。特に良いと思っているのは電池の持続ですね。お盆の間1日2~3時間づつこのような記事を書いたり、Linuxをこねくり回したり、ネットサーフィンしたり。あと、当初無用の長物だと思っていた360°ヒンジを使って、娘にこどもチャレンジや動画を見せたり。そんなことしても3~4日間充電無しで働いてくれる。これで3万円。個人的には安くて良い買い物をしたと満足してます。強いていうと、もうちょい出費してハードの容量を64GBにしておけばよかった。

 

脱線しましたが、今回書きたかったのはHPについてです。

8月10日付のプレスリリースにて、HPからchromebookの新機種投入が発表されています。3つ投入される新商品のうちの1つ「Chromebook x2 11」が私のほしかった11インチクラスで、Microsoftsurfaceのようにキーボードカバー脱着式。

press.hp.com

私は初代surface発売時に飛びついてしまった人なので、思わず欲しくなりました。

残念ながら日本市場投入は今の所アナウンスされていないようです。

ちなみに、初代surfaceは大して使わず手放してしまった。電池が持続しない、重い、起動遅い等々で持ち歩くのが面倒くさくなった、と記憶しているのですが、仕様を検索して見てみると680gだったらしい。

Chromebook spin311より遥かに軽い事になっている...。

私は電源アダプタでも持ち歩いていたのだろうか...?

 

surfaceを買った当時は独り身だったので給料=可処分所得でしたが、お小遣い制度が導入されてしまったので、日本で発売されてもすぐ購入ってことにはならないと思いますが、手持ちのchromebookと性能比較してみました

  Chromebook x2 11 CP311(spin311)
メーカー HP acer
価格 599ドル/629ドル 29,800円
CPU Qualcomm Snapdragon 7c
2.4GHz
MediaTek M8183C
2.0GHz
メモリ 4GB/8GB 4GB
ストレージ eMMC 64GB/128GB eMMC 32GB
ディスプレー 11inch(2160×1440) 11.6 inch 360°ヒンシ
10点マルチタッチパネル
バッテリー駆動 11時間15分 15.0時間
重量 1.16kg 1.05kg
インターフェース USB 3.1 Type-C ×2
microSD ×1
USB 2.0 ×1
USB 3.1 Type-C ×2
オーディオジャック ×1
その他 指紋センサー
USIペン
着脱式キーボード
キックスタンド付カバー
特になし 

全体的に上位互換で、特に「その他」で大差をつけられている印象ですが、まだ公式HPでは「coming soon」となっていて、詳しい仕様が確認できないので、もしかすると上記で誤りがある可能性があります。(必ず公式情報をご確認ください)

とにかく上位互換なので、価格も倍程度にはなるでしょうか?

なので私はちょっと手が出せないかな...。

はたして日本上陸はあるのでしょうか??

Chromebookにbuildozerを入れようとして挫折した話

前回記事でPythonGUIライブラリーを作るKivyを導入した話を記事にしました。奮闘してkivyを導入した理由は、折角勉強したPythonなので何か形(アプリ)にしたいな、と思ったからです。で、「アプリ開発」「Python」と検索するとkivyとともにヒットするのはbuildozerです。

BuildozerはPythonアプリケーションをモバイルアプリケーションとして簡易にパッケージングするツールで、Andoroidアプリを生成できるらしい。なのでkivyを導入したら、Buildozer導入を目指すのは自然な流れではないかと。

しかしながら、結果、挫折しました。素人なりにあらゆる手段を(素人なので思いつく手段は数える程度ですけど)尽くしましたが、ギブアップ。

数日粘りましたが収穫なしなので、浪費した時間がもったいないですね。

もうちょっとでクリアできそうな気がしたので、なかなか後に引けなかったのも浪費の原因です。

 

心残りなので...もし詳しい方の目に留まって、答え合わせをしてくれたらな...

それなりに、いくつかの関門は突破したので、なにかの役にたったりして?

 

という気持ちで記事にしてみました。

 

インストール自体はすんなり完了した

pip3 install --upgrade buildozer

エラーなしでインストール完了。適当な作業フォルダを作って、そのフォルダ内にmain.pyを作成。(他のファイル名だとダメらしい)作業フォルダ内で以下を実行。

buildozer init

buildozer.specが生成されます。そしてデバックします。

buildozer -V android debug

さあ、ここからがどの沼の始まりです。

エラーその1 javaが無い

Java compiler (javac) not found, pleas install it.

確かに公式HPを見ると、openjdk-8-jdkとopenjdk-8-jreが必要と書いてある。しかしapt-get installしようとしたが「パッケージが見つかりません」らしい。仕方がないのでopenjdk-11-jdkとopenjdk-11-jreをインストールすると、このエラーは突破できた。(ただし、振り返ってみると、本当はopenjdk-8-jdkを死ぬ気で導入しなければいけなかったのではないか?と後々思うことになります)

エラーその2 android ndkが無い

無いと言われたら入れるしか無い。手順としては、公式HPにアップされているものをダウンロードしてきて任意フォルダに解凍するということらしい。とりあえず最新のものを入れようか。ということで以下のものをダウンロードしてみました。

android-ndk-r22b-linux-X86_64.zip

ダウンロードしてみてビックリ。1GBもあるやんけ!ダウンロードしただけでパソコンのハード容量が10GB切ってしまったが、これ解凍したら...。いや、ホンマにこんなデカイの入れるの?と結構躊躇してしまいました。案の定、unzipしたら、ハード残容量は5GB以下に。こんなことになるなら、ケチって32GBモデルにせず、64GBモデルのChromebookを買えば良かった...。

気を取り直して、そもそもndkを解凍するだけだと、エラーは変わりません。ここで、下準備で作ったbuildozer.specの出番です。ndkの存在位置を記載する項目があるはずです(私の環境であればbuildozer.specの109行目に「androidndk_path」という項目がありました)。ここを変更することで、このエラーは突破できました。

エラーその3 Aidl can not be executed

なんだ、この意味不明なエラーは。

とりあえず、ネットを叩いて依存関係がありそうなものを片っ端からapt-get installしましたが改善せず。公式HPにもAidlエラーが出たときの対処法が記載されていましたので、試しましたが、状況変わらず。アカン、キブアップしようかな。そう思ったとき、ひらめきました。エラーになっているところを何気なく眺めていると

Run ~/.buildozer/android/Platform/android-sdk/build-tool/31.0.0/aidl 
Aidl can note be executed

いや、そもそも/usr/bin/aidlにも「aidl」おるから、そんな深いところのやつ実行しなくても...。ちなみに、この深い位置にいるaidlを削除して、/usr/bin/配下のaidlをコピーして持ってったらどうなるやろう?

と、試した結果、このエラーは突破しました。

エラーその4 C compiler cannot create executables

これが突破できなかったエラーです

checking whether the C compiler works... no
configure: error: in `/home/*****/*****/.buildozer/android/platform/build-armeabi-v7a/build/other_builds/libffi/armeabi-v7a__ndk_target_21/libffi':
configure: error: C compiler cannot create executables
See `config.log' for more details

config.logでは深い階層にいるClangを実行してエラーになっていました。

(そもそもコイツ何者?と思って検索して、はじめてコンパイラだと気づいた。。gccしか知らんかった)前述のAidlエラーを回避した方法を試しましたが効果はありませんでした。その他、以下は試しましたが、効果はありませんでした

・util.pyを変更する

・ndkのバージョンを19に変更(19推奨との記事を見つけたため)

ここで怪しく思えたのはopenjdkを推奨の8にしてないからでは?ということですが、これを実現するのに難航するうちに気力がなくなってしまいまして。

断念しようと思いました。

これのせいで(あと、いつもそんなに忙しくない本業が一時的に死ぬほど忙しかったので)ブログ更新もままならずでした。このままだといつまでも更新できないので、これで一区切りにして、次の話題を探したいと思います。

ChromebookでPythonにkivyを導入してみた

Pythonを勉強してみようと思った延長で、せっかくだから何か形にしてみようと思い、ネットを漁りましたらkivyというものに辿り着きました。kivyはPythonライブラリの一つで、importすることでAndroid上でも動作可能なアプリを開発できるらしい。

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Chromebook環境に導入した記事が見当たらなかったのですが、導入事例をブログに載せておられる方々も少なからずおられるようだったので、ちょっと頑張ったら導入できるだろう、と軽い気持ちで始めたところ、泥沼のようにハマってしまい、抜け出すまでにかなりの時間を要しました。同じ過ちを何回もやってしまう質なので、忘れないように記事にしました。いつか、何かの役に立てばと。

 

失敗その1 「簡単そう」な方法を試してみた

この時点の失敗は失敗ですが、その後に支障をきたすようなことはない他愛の無いレベルです。まずはじめに試したのは以下

pip3 install -U pip  #pipのバージョンアップ。これは成功。21.1.3になりました。
pip install kivy #エラー。インストール失敗


割と多くのブログではこの2ステップで完了してるように書かれてました。
難しそうな記事は読みたくなかったし(いや、読めよ、ってとこですが)
手短に済むならハッピー。しかしうまく行かなかった。

 

失敗その2 「kivy インストールできない」で検索し、手当り次第実行

検索すると、まあまあな数の日本語記事が出てきました。
それを「片っ端から試して見よう」とやってみました

python -m pip install --upgrade pip wheel setuptools
#wheelのバージョンが0.36.2になりました。しかしkivyのインストールには失敗
pip install cython
#バージョン0.29.23のcythonをインストール。しかし、依然としてkivyインストールはエラー。



失敗その3 sudoで強制的にpipのバージョンを落とした。

これのせいで、このあとピンチが訪れます。

「インストールがうまく行かない」で検索してますと、「pipのバージョンを落とすと、うまくいく」的な記事をいくつか見つけました。じゃあ試そうか

pip -m pip install --force-reinstall pip==18.1


バージョン18.1を指定したのは、その「バージョンより上だと相性が悪い」的な記事を見つけたためです。
コマンドを実行すると「管理権限が無い」的なエラーメッセージが出たため、次を実行

sudo pip -m pip install --force-reinstall pip==18.1

問題なく通り、pipのバージョンは18.1になりました。
さて、これでインストールを試みようとしましたところ、

「管理権限が無い」的なエラーメッセージが....?

今まで出なかったのに....?嫌な予感がする....。

とりあえず従ってみよう。

sudo /user/bin/python3 -m pip install kivy


すると、インストールには失敗しましたが、その過程でkivy-gardenというものがインストールされました。

「失敗したが、ちょっと前進したか?」

「というか、kivy-garden以外にも依存関係の観点でインストールしておくべき何かがあるのでは?」

そう思い、そのような検索をすると、確かにpygameやcython等は必要だよ!的な記事が多数。そうか、片っ端から入れてやろうじゃないか!しかしこのあと、先程一瞬不安に思った件が深刻な事態に発展していたことに気が付きます。

pip installが全く受け付けられなくなりました。

細かく言うと、
・sudoを付けないとinstallコマンドは実行されない
・sudoをつけるとpipのバージョンがよくない的な感じでエラーになる
・pipのバージョンを元に戻すコマンドも一切受け付けられない

....ヤバい。詰んだか?google先制、これ、どうしたらええの?

ってかこんな記事があるんですけど!
https://endy-tech.hatenablog.jp/entry/never_execute_sudo_pip

※以下、引用させていただきます
sudo pip installは実行しないでください。
Fedora Wikiでも、以下のように力強く書かれていました。
(中略)
実行してはいけない理由は2つあります。
・システムを破壊する懸念がある
・知らぬ間にvenvの外側を破壊するケースがある

 

いや、実行してしまったんですけど!?

万が一、使ってしまった場合は…書いてない。

どないしよう、Pythonってアンイストールできるんやろか?と調べると、
どうやらディストリビューションであるDebianパッケージ自体がpython
依存しているので不可。

ってことは....Linuxを入れ直すしか無いのか?

マジか!?

いやいや、なにか手段があるんじゃないか?

日本語サイトしか見てないけど、英語サイトまで検索したらあるいは...?


そして辿り着いたのは...公式ホームページ。

英語は苦手ですが、et-pip.py なるものをダウンロードして実行すればいい
的なことが書いてある。対象のファイルをダウンロードし、以下を実行。

python get-pip.py


すると...なんと!復活!!
pipは最新版となり、pip installコマンドもsudo無しで普通に通る。
思わずガッツポーズしてしまいました。

 

改めて、インストールできない原因を考えてみる

sudo pipの後遺症がどこかに残っているかもしれませんが、分かる範囲では元の状態に戻った感じです。もちろん、依然としてkivyのインストールは失敗します。

なぜか。

そもそも、何がエラーになっているのか?

最初からそれ見ろよ。これが今回の教訓です。

この時点で初めて、どんなエラーメッセージが出ているのか?を確認しました

すると、以下のメッセージが連発されていることに気が付きます。(本当はもっと長いメッセージですが、大部分省略して掲載します)

 

#include <GL/gl.h>
compilation terminated.
building 'kivy.graphics.compiler' extension
In file included from kivy/graphics/compiler.c:611:
kivy/include/gl_redirect.h:72:13: fatal error: GL/gl.h: そのようなファイルやディレクトリはありません
ERROR: Failed building wheel for kivy
Failed to build kivy
ERROR: Could not build wheels for kivy which use PEP 517 and cannot be installed directly

なんとなく、なんかのコンパイルに失敗している?PEP517って更によくわからんのが出てる。PEP517を検索してもよくわからなかったが、別のPythonライブラリをインストールしようとして同じエラーメッセージが出ている方が、「libgl1-mesa-dev」を導入しました的な記事を書かれておられるのを発見。何やねん、libgl1-mesa-devって?しかし、kivyの公式ページを注意深く眺めると、依存するもの、の中にある...。そうか、必要なモンなんだな? 

sudo apt-get install libgl1-mesa-dev

すると...、何と、kivyインストールに成功!!

 

長かった...。

「記念に、一回動かしてみるか」

とサンプルプログラムを実行してみると....

「エラー、pygameがありません」

 

ぬか喜びかよ...。ちなみにpipでインストールは...エラー。だよね...。

しかし、このパターン。コツを掴んだ。

きっと、依存しているものが、何か足りないんだ。

このあと紆余曲折ありましたが以下を実行

sudo apt-get install libsdl-dev libsdl-image1.2-dev libsdl-mixer1.2-dev libsdl-ttf2.0-dev

sudo apt-get install libsmpeg-dev libportmidi-dev libavformat-dev libswscale-dev
sudo apt-get install python3-pygame

結果はご覧の通り

f:id:MYmemo:20210718002254p:plain

結局、どうすれば良かったのか

長々と書いてしまいましたが、もしこれからトライされる方、あるいはもう一回やり直すかも知れない自分に対してお伝えしたいことは以下のとおりです。

・まずは「公式」の手順に従うこと

・インストールの必要要件、依存関係は確認しておくこと

・エラーとなる場合、どのへんで引っかかっているのか、チェックする
 (場当たり的に方法を変えても時間を浪費するだけ)

・結局必要だったと推定されるのは
 -Pythonライブラリ:cython、pygame
    -その他ライブラリ:libgl1-mesa-dev, libsdl-dev, libsdl-image1.2-dev, libsdl-mixer1.2-dev, libsdl-ttf2.0-dev, libsmpeg-dev, libportmidi-dev, libavformat-dev, libswscale-dev
    ※何しろ手当り次第コマンドを打ち込んだので、上記以外にも知らないうちにインストールされたものもあるかも知れず、上記ですべてかどうか自信がありません。

 

 

謎?のプロセッサ、Acer Spin311搭載のM8183Cとは如何なるものか?

AcerChromebook Spin311を購入して早2ヶ月くらい経ちました。

 

もちろん当面買い換える気はありませんが、いつか買い換える際、現行機種との差を見極めたいので、性能が如何なるものなのかが気になりました。

 

そこで気になったのがプロセッサー。まずMedia Tek社からして知らなかったのですが…台湾メーカーですか。どうやら中華系メーカーを中心にAmazonやHPといった名だたるメーカーのPCやスマホプロセッサーを納入している有名半導体メーカー。ARM社からのライセンス供与を受けているようです。すみません、無知でした。

 

で、私が購入したAcer社のSpin311に搭載されているのはAcer日本語公式HPによるとMediaTek社製のM8183CというSoCらしい。ちなみに、この記事を書くまでSoCという言葉すら知らなかった。過去の記事でもSoCと書くべきところをCPUと書いてしまっている...恥ずかしい。

 

そんな私も、なぜか、PassMarkは知ってました。世にあるプロセッサーを独自のテストにかけて、そのスコアを公表してます。あ、このサイトはCPUて表現使ってますね...。広義ではプロセッサー=CUPでも良いのだろうか?

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まずはPassMarkで過去購入を検討した機種と比較をしてみようと思いました。

思いましたが…M8183Cが見当たらない。

f:id:MYmemo:20210709084045p:plain

でも、MediaTek社製は多数掲載されてます。例えばMT8183ってのが掲載されてますね。品番が似通ってるので、仕様も近いかも知れない。参考でコイツとの比較にしようかな...。ちなみにMT8183のスコアは1736。

MT8183の仕様はというと1,989.0 GHz、コア数8…。M8183Cの仕様にメチャメチャ似てる。品番も近いし、もしかして、ちょっと仕様いじって特定顧客に収めてるとかですかね?よくありますよね、◯◯社向けカラーとかね。

 

ちなみにMT8183ってどんな製品に搭載されてるのでしょうか?

MediaTek社公式サイトによると、


Amazon Fire HD10(11世代)
パソコンじゃねぇ。ま、今どきタブレットもPCも中身に差がなくなってきたって事でしょうか。他には、


HP Chromebook 11a
まじか!HPで11インチのラインアップがあったんですね。
購入時に記事を書いた通り、できればHP製が良かったんです。
しかしどうやら現時点で日本語仕様は無い様です。残念。
他にMT8183を搭載しているのは、

 

 

AcerChromebook Spin311

f:id:MYmemo:20210709084952p:plain

は?いやいや、もう一回確認しよう。

公式のAcer日本語サイトにはM8183Cって書いてあるが‥‥。
Acer英語サイト見ると…英語圏向けに搭載されてるのは…MT8183。そういえば、Spin311を買ったときの梱包材をなんとなく破棄せずにいたが、スペックに書いてあるかもと、確認してみるとMT8183って書いてあるやん!

chrome://systemでも確認しましたが、表示されるのはMT8183。

 
 
 
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MediaTek社の英語サイト内で検索してもM8183Cはヒット無し。MT8183はMedeaTek社代表商品として割とわかりやすいところに紹介されている。

つまり‥M8183C実在しないのでは?

多分何かの手違いでAcer日本語公式サイトにSpin311を掲載する際に誤ってM8183Cと記載したのを、主要な販売サイト等がこぞって参照コピペして掲載していった…とか?(もし、詳しい事情を知ってる方いらっしゃれば教えてください)

 

めちゃくちゃ脱線しましたが、要するに私が調べるべきはMT8183の性能ということですね。気を取り直して購入前に検討した3機種+私が会社で使わせてもらってるPC(Windows10)を参考比較してみました。

 

  CP311 C204MA C233
メーカー acer ASUS ASUS
SoC MediaTek
M8183C
Inter
Celeron
N4000
Inter
Celeron
N3350
PassMark
スコア
1736 1442 1153

 

 

勝った!!いや、一番値段高かったから当たり前か。
参考までに勤務先で使わせてもらってるPCも調べてみました。

・OS:Windows10

Intel Core i5-8365U

・スコア:6419

やべぇ。足元にも及ばんな。もっと多角的に検証しようと、他の指標を使って検討しようと思いましたが、他にベンチマーク結果を掲載しているサイトとしてはGeekbench browserというものを見つけました。

 

Geekbench browser

公式サイトで、ユーザーが個々の端末をテストにかけた結果が掲載されているので、比較しようと思ったのですが、個体差なのか、端末ごとの実測値にかなりバラツキがあり、平均値とかで比較しないとフェアではないので使うのは諦めました。

 

Octane2.0

JavaScriptの実行速度によるベンチマーク。PassMarkのように公式スコアを掲載してるわけではないのですが、手軽に実測値が取れる。量販店でこっそりやってみようかな...

ブラウザてサイトを開いて実行するだけなので、スマホもテストできる。試しに手元の3端末をテストした結果は以下のとおりでした。

・私用Chromebook(Spin311):9,988

・私用ケータイ(Pixel4a):16,688

・社用PC:32,799

社用PCが優秀だということは分かりましたが、PassMarkほどの大差はつきませんでした。多分テスト項目によって差が付きやすかったり、そうでなかったりするのでしょう。学生の期末テストみたく、科目によって成績が違う感じですかね。

 

ということで、参考になる部分は後半の極わずかな部分だけになりますが、次回パソコンを買い換えるときの参考にしようと思います。

ChromebookにSimplenoteを入れてみた

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Simplenote

この話題では久々の更新です。

私はこれまで、メモアプリにはEvernoteを使っていました。超多機能で超便利。

しかし、前々から不満に思っていたことがあります。

・多機能すぎる。多分、ほとんど使いこなせていない
・起動・動作が遅い(上記のせい?)
・多数のデバイスで同期利用するのは有料

 

私が持っているモバイル端末は自分のスマホ、社用スマホ、自分のノート(Chromebook)、会社のノート。この4つです。

全てを常に持ち歩いているわけではないのですが、思いついたことをパッとメモしたいということは多々あります。そんなとき、手元にたまたまある端末からアクセスできるものは無いか、と常々思っていました。しかし、厄介なことに

・社用PC→もちろんWindows

・社用携帯→iOS

・私用PC→Chromebook

・私用携帯→Android

全部iOSにしろよ!と言われるかも知れませんが、ひねくれ者の私はアップルがあまり好きではなく...あと、ケチなので私用は格安スマホChromebookです。

ただ、メンツはいびつですが、あんまり難しいことは求めません。シンプル・イズ・ベストをと思って、たどり着いたのがこのアプリです。その名の通り

Simplenote



その名の通り、至ってシンプル

基本テキスト入力しかできません。写真とか資料は貼れません(多分)。しかしながら、Markdown記法に対応しております。

マークダウン記法とは何か?という方、ググってください!(私も正確に説明できないです 汗)私なりに説明を試みますと、まずマークアップ言語というものがありまして。代表的なのはHTML(HyperText Markup Language)だと思います。このページも、はてなブログの絶大な支援の元、HTMLで書かれています。HTMLは特定文章を開始タグと終了タグで挟むことで、特定文章に視覚的な効果を与えたり、他のページへのリンクを張ったりすることができます。さっき「Simplenote」と強めに書いた部分は下記のように「h3:見出し」というタグで囲むことで実現しています。

<h3>Simplenote</h3>と書くと下のようになります。

Simplenote

この、タグで囲う行為を簡略化したものがマークダウン記法だそうです。例えばSimplenoteでMarkdownを有効にした状態で、以下のように書きます

f:id:MYmemo:20210627160048p:plain

 

これでMarkdown表示を有効にすると....

f:id:MYmemo:20210627160133p:plain

てな感じになります

 

何台共有しても無料

多分無料です。前述の4台で共用しているけれど、今のところ請求が来る気配はありません。しかも無料アプリにありがちな広告も全く無し!

 

 

多彩なOSに対応

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WindowsAndroidiOSLinuxに対応という優秀さ。なかなかこの4網羅するアプリは無いと思います。しかし、私のやり方が良くないのか、ChromebookLinux環境にインストールしようと何回かトライしましたが不調に終わりました。不本意ながらAndroidアプリをインストールして使ってます。Linux環境に入れるメリットは多分これといって無いと思われますが。そして社用PCにインストールしようとしたところ、これもうまくいきませんでした。なんでやろ??Evernoteと同じようにアプリをインストールしなくてもブラウザでも動かせるので、会社用PCはそのように使ってます。

 

 是非是非、お試しください。