MYmemo

思い立ってやってみるけど、長続きしない。せめて記録しておく。

Ubuntuにwineを導入してJWcadを動かす

mymemo8.hatenablog.com

古いPCにUbuntuを入れたら1度やりたかったことがあります。

wineを使ってJWcadを動かせるようにしたい!

2年前に思いつき、温め続けた(いや、忘れていただけ)このアイディア

この期にやってみないわけにはいかない、

せっかくの夏休みだし。

ということでトライしてみました



Jw_cadとは?

Jw_cadWindows 8, 10, 11 上で動作する2次元汎用CADです

Jw_cadのページ

無償で使える、という粋な2次元CADで、日本のCAD普及に 一役買ったとか買ってないとか。

今でも根強い人気のあるソフトウェアですが、 もちろんWindowsのみしか対応していない。

LinuxとかChromebookなんかに対応してるわけがない。

なので、まずLinux上でWindowsソフトを動かせる仕組み 「wine」を導入してみます。



公式通りでは上手くいかないwine導入

WineHQ - Run Windows applications on Linux, BSD, Solaris and macOS

公式サイトの引用をしますと...

Wine (originally an acronym for "Wine Is Not an Emulator") is a compatibility layer capable of running Windows applications on several POSIX-compliant operating systems, such as Linux, macOS, & BSD.

このあたり、あまり理解できないが wine ≠ Emulatorだそうです。

Ubuntuへのインストールの仕方もしっかり掲載されてます

Ubuntu - WineHQ Wiki

なのでその手順に準ずるならば...

まずリポジトリにアクセスする為の公開鍵?をダウンロードする

sudo wget -nc -O /usr/share/keyrings/winehq-archive.key https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key

次にwineのリポジトリを追加する

sudo wget -nc -P /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources   

最後にアップデート sudo apt update してインストールsudo apt install --install-recommends winehq-stable

で完了するとのこと。

しかし sudo apt update のところでエラーになる

$ GPG エラー: https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease:   
公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした:  
NO_PUBKEY **1234567890ABCDE**  

リポジトリ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease  
は署名されていません。  

このようなリポジトリから更新を安全に行うことができないので、
デフォルトでは更新が無効になっています。  

リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、
apt-secure(8) man ページを参照してください。  

https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease is not (yet) available 
(公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 1234567890ABCDE)  

W: GPG エラー: https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease:   
公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした:   
NO_PUBKEY 1234567890ABCDE  

E:リポジトリ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease は署名されていません。  

W: このようなリポジトリから更新を安全に行うことができないので、デフォルトでは更新が無効になっています。
W: リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、apt-secure(8) man ページを参照してください。
E: https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease is not (yet) available 
(公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 1234567890ABCDE)

※1234567890ABCDEはテキトーです。これは人によって違う。

なんとなく、公式記載の最初の手順でダウンロードしてきた「鍵」をうまく使えていない...?

ナゼだ...。



鍵問題? apt-keyが廃止になる

「apt update時に公開鍵を利用できないんですけど?」的にググる
結構ヒットします。

その内容はだいたい、以下を実行したら解決するよ!的なものです。
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 1234567890ABCDE

試しにその通りやってみました。

結果、コマンド自体は通るものの、依然として状況変わらず。


そして、ググりにググった結果いくつかの記事にたどり着きました。

そのうちの一つが以下

gihyo.jp

サードパーティのAPTパッケージリポジトリを追加する際に使用する「apt-key」コマンドは、2020年8月の2.1.8から「廃止予定(deprecated⁠)⁠」となり、2022年の半ばには削除される予定になりました。

難しいことはわかりませんが、運悪く今のこの時期になって 要するに従来のやり方が廃止されるので、 代替方法が必要とのこと。





ちょい古いバージョンでインストール成功

前述の記事を参考に色々試行錯誤してみました。

当初の手順で公開鍵は/usr/share/keyrings/の位置に
winehq-archive.keyという名前で保存されている。

どう解説していいかわかりませんが、多分このgpgコマンドを
実行する必要があるらしいとのこと。

sudo gpg --no-default-keyring --keyring ./winehq.gpg --import winehq-archive.key

次に(ここがあやふや)上記コマンドで生成したwinehq.gpg(鍵?)を 「リポジトリを見に行くときに参照する」的な内容をどこかに反映する必要がある。

/etc/apt/sources.list.d/リポジトリ名.listに対して
おおよそ以下の内容を記述する必要があると思われる。

deb [arch=(dpkg --print-architecture) signed-by=/usr/share/keyrings/winehq.gpg] https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources   

思われる...と書いてしまったのはアレです...


色々やってたらいつの間にかできてしまったというヤツ..

うまく説明できないんですが、とにかくその後以下でインストールできました。

$ sudo apt update  

$ sudo apt upgrade  

$ sudo apt install wine  

$ wine --version
>> wine-6.0.3 (Ubuntu 6.0.3~repack-1)  

しかし、ナゼ最新版が入らなかったんだ??

ま、いいや

本当にやりたかったのはCADを入れる方やから


Jw_cadのインストール

こちらはなんの問題もなくクリアできました。

まず、公式HPからインストーラーをダウンロードします。

インストーラーはjww825a.exe

で、以下を実行。

wine jww825a.exe  

ちょい時間かかりましたが、インストーラーが起動

使用許諾に同意したりしていくと....

普通にインストールできた!
以下のように、アイコンがあらわれました

立ち上げてみると...

起動できました。

実用に耐えうるかどうかは検証してませんが、目的は達成

ま、ちょっとだけ使ってみましたが、 結構カクカクして、イライラするんだろうな...という感想