古いPCにUbuntuを入れたら1度やりたかったことがあります。
wineを使ってJWcadを動かせるようにしたい!
2年前に思いつき、温め続けた(いや、忘れていただけ)このアイディア
この期にやってみないわけにはいかない、
せっかくの夏休みだし。
ということでトライしてみました
Jw_cadとは?
無償で使える、という粋な2次元CADで、日本のCAD普及に 一役買ったとか買ってないとか。
今でも根強い人気のあるソフトウェアですが、 もちろんWindowsのみしか対応していない。
LinuxとかChromebookなんかに対応してるわけがない。
なので、まずLinux上でWindowsソフトを動かせる仕組み
「wine」を導入してみます。
公式通りでは上手くいかないwine導入
WineHQ - Run Windows applications on Linux, BSD, Solaris and macOS
公式サイトの引用をしますと...
Wine (originally an acronym for "Wine Is Not an Emulator") is a compatibility layer capable of running Windows applications on several POSIX-compliant operating systems, such as Linux, macOS, & BSD.
このあたり、あまり理解できないが wine ≠ Emulatorだそうです。
Ubuntuへのインストールの仕方もしっかり掲載されてます
なのでその手順に準ずるならば...
まずリポジトリにアクセスする為の公開鍵?をダウンロードする
sudo wget -nc -O /usr/share/keyrings/winehq-archive.key https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
次にwineのリポジトリを追加する
sudo wget -nc -P /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources
最後にアップデート sudo apt update
してインストールsudo apt install --install-recommends winehq-stable
で完了するとのこと。
しかし sudo apt update
のところでエラーになる
$ GPG エラー: https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY **1234567890ABCDE** リポジトリ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease は署名されていません。 このようなリポジトリから更新を安全に行うことができないので、 デフォルトでは更新が無効になっています。 リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、 apt-secure(8) man ページを参照してください。 https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease is not (yet) available (公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 1234567890ABCDE) W: GPG エラー: https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 1234567890ABCDE E:リポジトリ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease は署名されていません。 W: このようなリポジトリから更新を安全に行うことができないので、デフォルトでは更新が無効になっています。 W: リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、apt-secure(8) man ページを参照してください。 E: https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu jammy InRelease is not (yet) available (公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 1234567890ABCDE)
※1234567890ABCDEはテキトーです。これは人によって違う。
なんとなく、公式記載の最初の手順でダウンロードしてきた「鍵」をうまく使えていない...?
ナゼだ...。
鍵問題? apt-keyが廃止になる
「apt update時に公開鍵を利用できないんですけど?」的にググると
結構ヒットします。
その内容はだいたい、以下を実行したら解決するよ!的なものです。
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 1234567890ABCDE
試しにその通りやってみました。
結果、コマンド自体は通るものの、依然として状況変わらず。
そして、ググりにググった結果いくつかの記事にたどり着きました。
そのうちの一つが以下
サードパーティのAPTパッケージリポジトリを追加する際に使用する「apt-key」コマンドは、2020年8月の2.1.8から「廃止予定(deprecated)」となり、2022年の半ばには削除される予定になりました。
難しいことはわかりませんが、運悪く今のこの時期になって 要するに従来のやり方が廃止されるので、 代替方法が必要とのこと。
ちょい古いバージョンでインストール成功
前述の記事を参考に色々試行錯誤してみました。
当初の手順で公開鍵は/usr/share/keyrings/
の位置に
winehq-archive.key
という名前で保存されている。
どう解説していいかわかりませんが、多分このgpg
コマンドを
実行する必要があるらしいとのこと。
sudo gpg --no-default-keyring --keyring ./winehq.gpg --import winehq-archive.key
次に(ここがあやふや)上記コマンドで生成したwinehq.gpg
(鍵?)を
「リポジトリを見に行くときに参照する」的な内容をどこかに反映する必要がある。
/etc/apt/sources.list.d/リポジトリ名.list
に対して
おおよそ以下の内容を記述する必要があると思われる。
deb [arch=(dpkg --print-architecture) signed-by=/usr/share/keyrings/winehq.gpg] https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources
思われる...と書いてしまったのはアレです...
色々やってたらいつの間にかできてしまったというヤツ..
うまく説明できないんですが、とにかくその後以下でインストールできました。
$ sudo apt update $ sudo apt upgrade $ sudo apt install wine $ wine --version >> wine-6.0.3 (Ubuntu 6.0.3~repack-1)
しかし、ナゼ最新版が入らなかったんだ??
ま、いいや
本当にやりたかったのはCADを入れる方やから
Jw_cadのインストール
こちらはなんの問題もなくクリアできました。
まず、公式HPからインストーラーをダウンロードします。
インストーラーはjww825a.exe
で、以下を実行。
wine jww825a.exe
ちょい時間かかりましたが、インストーラーが起動
使用許諾に同意したりしていくと....
普通にインストールできた!
以下のように、アイコンがあらわれました
立ち上げてみると...
起動できました。
実用に耐えうるかどうかは検証してませんが、目的は達成
ま、ちょっとだけ使ってみましたが、 結構カクカクして、イライラするんだろうな...という感想